Vol.16 ~ハーブとしてのブルガリアンローズ~
先日、私が理事を務めているブルガリアンローズ文化協会主催の「第12回ローズウォーターレシピアワード」がブルガリア共和国大使館で開催され、審査員として参加してまいりました。香りだけではなくインナービューティーの面での素晴らしさを持つブルガリアンローズ。その素晴らしさを多くの人に伝えるために活動しているのがブルガリアンローズ文化協会です。そしてローズウォーターレシピアワードとは、農薬不使用、有機栽培のブルガリアンローズから採れたローズウォーターを使用したレシピを競い合うもので、学生部門・一般部門に分かれ、ファイナリストたちが最終審査の発表を行います。
ブルガリアンローズにかける想い
おいしさや見た目の美しさ、ブルガリアンローズウォーターをどのように活かせるかはもちろんのこと、ファイナリストの中にはブルガリアやブルガリアンローズの歴史まで深く読み解きながらレシピを考案された方もいました。審査員として今年で3回目の参加ですが、回数を重ねるごとに出場者の皆さんの作品に込める想いや、ローズへの知識が高まっていて、とても感心いたしました。
そんな熱意のこもった作品たちの中から、MiMCの理念と通ずる作品にお渡ししているMiMC賞。学生部門・一般部門から今年は以下の作品を選出いたしました。
〈MiMC賞受賞作品〉
学生部門:柑橘ゼリーとババロア
ババロアの上に柑橘ゼリーをのせ、スッキリとした味わいの中に、ローズウォーターの優しい香りがマッチ。今回初参加とのことでとても緊張されていましたが、ローズウォーターを広めていきたいという強い気持ちに心を打たれ、これからのご活躍を応援したく、賞をお渡しいたしました。
一般部門:Cake a la rose
ブルガリアで親しまれているパウンドケーキに、ローズウォーターをプラス。優しい家庭的な味が印象的でした。コーティングで使用しているアーモンドをローズの棘に見立てているそう。一口食べた瞬間、ブルガリアの美しい景色が目に浮かんでくるような心温まる作品でした。
来年のレシピアワードも、どんな素晴らしい作品たちがノミネートされるのか、今からとても楽しみです。
真のインナービューティー
体の内側から美しさにアプローチできるブルガリアンローズウォーター。MiMCの「ローズシューティカル」ラインからは、一年にわずか3週間しか咲かない希少なブルガリアンローズをひと瓶に約450輪も詰め込んだローズエマルションウォーター「オーガニックインナーセラムドリンク」を2023年に発売いたしました。コロナ禍を経て体を内側から変えるライフスタイル改善が世界中で行われ、真のインナービューティーとは何だろうと考えた時に、摂り入れることで気持ちが幸せになって、美しさにアプローチできるようなものを模索する必要があると思いました。一度きりしかない人生ですから、楽しく豊かにインナーケアを取り入れていただきたい。そんな願いを胸に開発した商品です。
このオーガニックインナーセラムドリンクですが、同じくレシピアワードの審査員を務めていらっしゃる、日本を代表するショコラティエ「テオブロマ」の 土屋公二シェフのチョコレートと今年もコラボレーションが実現いたしました。昨年大好評につき完売した「ボンボンショコラ ローズ」。12/9(火)から限定販売中です。厳選されたカカオとインナービューティーとしてのローズのマリアージュをお楽しみください。
そのほか、「ローズシューティカル」ラインからも3つの商品が新たに販売されています。この冬だけの特別なラインナップなので、ぜひこちらもご紹介させてください。
一つ目は、今年摘みたてのヌーボーローズとヒマラヤの希少な紅茶を独自にブレンドした「ブルガリアンローズ イン イラム」です。「イラムティー」というとご存知ではない方もいらっしゃると思いますが、紅茶で有名なダージリンの少し北にある標高1000〜2000mに位置するネパール・イラム地方でとれるお茶です。今回使用したものは2024年のセカンドフラッシュ(夏摘み紅茶)で、淡く美しい色とマスカットのような甘くフルーティーな香りが特徴です。そこにネパールの伝統的なスパイスと、香の女王であるブルガリアンローズの花びらをプラスして、さらに気品のあるおいしさに仕上げました。花びらの乾燥工程を工夫することで、ピンク色の鮮やかな色合いや香りはもちろんのこと、ブルガリアンローズに豊富に含まれているビタミンやポリフェノールもお届けすることが叶いました。特別なティータイムやリラックスしたい時などに、幸せな時間を過ごしていただきたいと思っています。
二つ目は「ブルガリアンローズ シュガードロップ」です。朝摘みのブルガリアンローズから得られる、ごくわずかなローズオイルを贅沢に堪能できる特別なシュガー。ローズの香りを深く味わうには、なんといってもローズオイルがおすすめです。私もブルガリアを訪れた時に100年前のローズの精油を嗅いだことがありますが、まったく酸化を感じず、圧倒されました。シュガーを口に含むとほろりと溶け、華やかさと甘さが広がります。ローズオイルの香りの広がり方は、きっと初めての体感になると思います。
三つ目は「ブルガリアンローズ バスソーク」です。
ネパール・ヒマラヤのピンクソルトに朝摘みのブルガリアンローズペタルをふんだんにブレンドしました。ピンクソルトは通常は機械で掘りますが、細かい不純物が舞いやすいので、不純物を含みにくい手掘りのものを使用しています。ブルガリアンローズが湯気とともにやさしく香り立ち、ヒマラヤンピンクソルトが体を芯から温め、なめらかな肌へと導いてくれます。
ローズというと香りを楽しむイメージが強いですが、実はハーブとして古くから美容や医療の分野で取り入れられていました。ブルガリアンローズがもたらすアンチエイジング効果に関する最新の研究発表に関しては、過去のコラムでもご紹介していますのでぜひご覧ください。
Vol.11:ローズの日
香りだけではなく「ハーブ」としてのブルガリアンローズの魅力を皆さまにお伝えしたい。ハーブとして取り入れたときの違いや幸福感を体の中から感じていただきたい。そんな想いで商品を開発いたしました。自分へのご褒美として、また大切な方へのギフトとしてぴったりなアイテムです。
この冬はMiMCのブルガリアンローズを存分にお楽しみいただければと思います。
今後もコスメという枠にとらわれず、美しく、楽しく、自分らしく、特別な時間を過ごせるような、ライフスタイルを豊かにする提案を続けてまいりますので、ぜひご期待ください。
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