Vol.19~本来の美しさと、向き合う時間~

写真展を終えて、あらためて感じているのは、
“美しさ”というものの静かな深さでした。


今回、KOTOさんと共に創り上げた空間は、
外側を飾るためのものではなく、
その人がこれまで生きてきた時間や、
内側にある本来の輝きにそっと触れるような時間でした。


年齢も、背景も異なる方々が並ぶ中で、
そこにあったのは「違い」ではなく、
それぞれが持つ、かけがえのない個性でした。

大きく写し出された肌の質感。
そして、静かに添えられた手の写真。


手には、その人の歩んできた時間や、
積み重ねてきた日々が、そのまま表れているように感じます。


美しさとは、整えられたものだけではなく、
重ねてきた時間そのものの中に宿るもの。

今回の展示は、
それを改めて教えてくれたように思います。


また、KOTOさんが大切にされている
“メイクではなく、フェイスアップという考え方”。


その人の内面にある光を、ほんの少しだけ引き出す。
その在り方は、MiMCが大切にしている
「本来の美しさを引き出す」という考えと、
深く重なっていました。

海をコンセプトにした今回の展示。


生命のはじまりとも言われるその場所に、
静かに向き合うような視線の中で、
人は自分自身と、どこかで重なっていく。


作品を“見る”というより、
その時間の中で、自分自身を見つめる。


そんな体験だったように思います。


展示を終えた今も、
あの空間で感じた静けさや、
心がほどけるような感覚が、ふとよみがえることがあります。


美しさは、誰かに与えられるものではなく、
本来、すでにそこにあるもの。


それに気づくきっかけを、
これからも丁寧に届けていきたいと思います。