Vol.18~人も地球も、ひとつに。循環から生まれる美しさ~

まだ冷たい空気は残るものの、ひしひしと春の気配がそこここに。季節の移ろいに触れるたび、自然は絶えず循環しているのだと実感しています。今回は、昨年ブランドリニューアルをしたONE(Meaning of Oneness)についてお話しさせていただきます。


非日常への憧れから、循環の思想へ

ONEは2019年、「からだのバカンス」をコンセプトに誕生しました。

都市生活の中で自然と切り離され、情報や刺激にさらされ続ける毎日。私たちの身体は、自覚のないまま緊張を抱えています。ストレスが高まると交感神経が優位になり、末梢血流は低下し、角層の水分保持機能も揺らぎます。巡りが滞れば、代謝も安定しません。

一方、自然の中で深呼吸をすると、身体を休息モードへ導くブレーキである副交感神経が働き、血流が穏やかに整っていきます。皮膚温がやわらかく上がり、巡りが安定する。その状態を、旅に出なくとも日常の中で再現できないか。それが「からだのバカンス」という発想でした。非日常や遠い世界への憧れも強かったように思います。忙しさから離れ、束の間の逃避行のように自然へ身をゆだねるような感覚です。

しかしコロナ禍を経て、私たちの価値観は大きな転換点を迎えました。未曾有のウィルスに身動きがとれなくなった時、人は環境と切っても切り離せない存在であるということを目の当たりにし、何気ない日常がどれほど尊い日々であったかを、誰もが気づかされました。

ありのままの存在が尊いということに。

人と自然。地球がまるごと連動し、私たちの身体や皮膚の状態に影響を与えている。環境が揺らげば、私たちも揺らぐ。身体も自然も、本来ひとつの循環の中にある存在なのだと、今改めて伝えたいと思い、2025年に、「ONE Meaning of Oneness」としてリブランディングしました。


One action,infinite effect

ONEというブランド名には、忙しさや溢れる情報に自分を見失いそうになる現代を生きる人々へ、よりシンプルでミニマムな選択を、1つのアクションでより力強いパフォーマンスを発揮する製品を届けたい。そんな想いを込めてすべての製品名にも”ONE(ワン)“を冠しています。

化粧品の多くは、スキンケアでもメイクでも、目元用、口元用、頭皮用と細かくカテゴライズされることが多いです。しかし皮膚科学の視点から見れば、全身は一枚の皮膚でつながっているのです。顔と頭皮の境界は、実は存在しません。

ONEでは、肌を部位で管理するのではなく、まるごと”ひとつ”の身体として捉え、年齢や性別も隔てずに”ひとつ”をみんなで共有できるプロダクトを開発しました。


ブランドの象徴的な存在であるワン・スプリングバブルミストは、温泉水をベースに、1万2,000ppmの高濃度炭酸を溶け込ませました。アルカリ性の鬼怒川温泉水は肌あたりがやさしく、顔だけでなく髪や頭皮を含めた全身に使える設計です。


昨年のリブランディング時に新発売したワン・セコンド マジックも、ONEのメッセージを体現した製品です。ヘアケア、スタイリング、そして補修までを1本で叶え、ボディにも使えるスプレー。天然由来成分100%のナチュラル処方でありながら、スプレーした瞬間にさらさら感とグロッシーなツヤを実感できる使用感を実現しました。


ワン・スマッシュプロテクターは、AOC認証基準を満たす、虫が苦手なニガヨモギ油を主成分に、6種のハーブを配合したプロテクトミストで、自然の力でやさしく守ります。生後6ヶ月の赤ちゃんで皮膚テストも実施し、家族みんなのアウトドアシーンに寄り添うアイテムです。



ヘアケア、スタイリング、白髪カバーをワンアクションで叶えるワン・クイック ヘアバームは、濃淡の調整が自在にできるブラウン・ブラックと、髪だけでなく肌にも使えるクリアの3色展開でマルチユース設計に。繰り出し式のスティックタイプで使い勝手が良く、ポーチにひとつ入れておくと便利です。

そのほかにも、全身に使えるソープや肌にも空間にも使えるハーブスプレー、紫外線吸収剤を使用しないリーフセーフ処方を採用した日焼け止めなど、心身を健やかに保つミニマムなラインナップです。

使わない成分へのこだわりはMiMCと同様に。石油系界面活性剤、鉱物油、合成香料、合成着色剤、合成防腐剤、紫外線吸収剤、シリコーン、タルク、パラベンを含まない“9つのフリー”を徹底しました。余分なものを排除し、必要な成分だけを選ぶ。これは肌へのやさしさと同時に、環境への配慮でもあります。


顔も頭皮も、ひとつの身体。人も自然も、ひとつの地球。

地球との循環も、もちろん大切なポイントです。生分解性にすぐれた天然成分にこだわり、容器にもバイオマスプラスチックや再生PETを積極的に採用しています。製品そのものだけでなく、開発の過程から地球への負荷を最小限に抑え、将来の地球を守るためのリジェネレーション(自然再生)にも挑戦を続けています。

大切なのは、人と自然を切り離さないこと。

MiMCとして提案する、シーズンごとの新色や機能性の高いスキンケアは、色彩豊かなメイクを楽しみ、重なり合う肌悩みに応えることで、日々の美容をより楽しんでもらうために大切な要素だと思っています。

一方でONEは、ONEのある生活を通して、本質が研ぎ澄まされていくようなイメージで。肌が身体の一部であること、その身体が健やかであり続けるためには、地球環境と無関係ではいられないことを肌で感じる存在になればと思っています。

リブランディング時に掲げたコンセプトメッセージでは、より本質的な美しさを目指す禅の思想について触れています。“何も無いのに、すべてがある”という境地。 “削ぎ落とす美しさ”を大切に、物質的な憧れから、あるがままの等身大で。物による充足から、軽やかな心を求めて。

少し話が逸れますが、禅の思想と密接な関係にある茶道の世界では、表千家と裏千家という文化があります。華やかに彩る美しさと、本質を整える美しさは表裏一体。どちらが優れているのではなく、互いを補い合いながら、ひとつの思想を体現しているのです。

MiMCとONEもまた、表現の仕方は違えど、未来を見据える想いは同じ。

人も地球もひとつに。その循環の中で生まれる美しさを、これからも丁寧にかたちにして、皆さんにお届けできるように頑張ります。